地域猫になった当時のモドキくん |
グループ立ち上げ初期からのお付き合いで、地域猫登録した時点で3才前後のりっぱな体格をしたオスくんでした。いじめられた経験があるのか、威嚇が酷く、餌をおねだりする時でさえ「シャ~しゃ~」と威嚇しながら寄ってきて食べるほどでした。喧嘩や傷も多く、初めて餌場に来たときから左目は目やに気味でした。
去勢手術後は威嚇は変わらずでしたが、喧嘩もなくなり管理現場を中心に過ごし、おやつをいただいたり、ゆっくり昼寝をさせてもらえる別宅もありました。
7月のモドキくんの様子はこちら
http://nakayamanekoya.blogspot.com/2018/07/blog-post_23.html
ただ、喧嘩での後遺症か、傷からの感染症が慢性化したのか体調の波が激しく、酷いときには両目の目やに、がびがびの鼻水、口内炎の痛さで餌を食べられないこともありました。そんなときは投薬治療をし、なんとか元気をとりもどしていました。今年も梅雨明けから猛暑に体調を崩し、一時は落ち着いたように見えましたが、8月に入ってから徐々に痩せていき、餌を食べられない日がありました。なにより威嚇がなくなり、か細い体で鳴きながら人の後追いをする弱いモドキくんになってしまいました。
一生懸命に食べても、痩せてしまいました |
人を牽制していたモドキくんは、人にナデナデされる猫になりました。
病院へ連れて行き、少しでも症状が軽くなるように治療をしていただき、餌も食べ、ちゃんとトイレもしていたモドキくんでしたが精一杯力を出し尽くしたのでしょう、8月21日朝、いつもおやつをくれるお宅のお庭でひっそりと虹の橋を渡っていました。
最期の日の前日も、晩御飯のあとトイレをちゃんとしました |
外で生きていかなければならない運命に生まれた猫の死に接するたびに、メンバー&サポーターは思います。野良猫がこれ以上増えないように、飼い主のいない猫が少しでも快適に過ごせるように、そして、無頓着に餌やりをする人間がいなくなるように、飼い主の自覚が薄く餌を与える以外のケアを何もしてもらえない猫が減りますように。
モドキくんが地域猫となってからの約2年。温かく見守って下さった方々に感謝申し上げます。
どうもありがとうございました、ニャ。
中山ねこ家メンバー、サポーター一同&モドキ
モドキの治療費、食事療法用フードなど、皆様からいただいたご寄付の積立を使わせていただきました。