副代表の齊藤です。
中山ねこ家の担当地域内に、猫がいることで有名な私有地があります。
そちらで大人気猫だった「元気」の保護にあたり、
少し長くなりますが、某所での活動について今までの経緯をお伝え致します。
かれこれ20年位前迄、野良猫が繁殖を繰り返し、又遺棄される事も多く、
50匹超の猫達がゴミを荒らしたり、カラスが子猫を襲い屍体が
木にぶら下がっていたり、酷い状況だったと伺っております。
見かねた女性の方が土地所有者に懇願し、ボランティア団体を立ち上げ
2002年に地域猫活動をスタートされました。
その後、2007年より齊藤も活動に参加、G夫妻も加わり、
2012年頃、代表者より齊藤が現場責任者を引き継ぎ、近隣への活動報告書の提出等、
土地所有者公認での地域猫活動を行っておりました。
当時25〜30匹位の猫達が3箇所の縄張りに別れ生活をしておりました。
今回保護した元気は、兄猫のマルちゃんと共に生後半年位の子猫の時期に
現場に遺棄されたそうです。
人馴れしており家猫気質だった為、兄妹ペアで里親募集をしておりました。
2015年秋、兄のマルちゃんが病に倒れ、齊藤が自宅にて保護。
2016年4月にマルちゃんが他界、その頃は管理猫が8匹迄減り、
個人のボランティアさん達がお世話をされるようになっていた為、
齊藤はその団体を離脱し、中山ねこ家を立ち上げました。
その後、その団体による活動はフェードアウトされたようで、
正式な引き継ぎはありませんでしたが、管理猫達は変わらず生存しており、
G夫妻が近隣商店の方々と共にお世話を続けて参りました。
その後も捨て猫や流れ猫等、未手術猫の情報が入る度にねこ家でTNRを行い、
現在猫の数は10匹弱となっております。
近年、SNSの普及やマスコミの影響もあってか?
猫目当てに訪れる観光客の中に、置き餌やゴミを放置していく人間が増え、
近隣の方々が困っているのでは?とのご相談があり、環境美化の観点からも、
公認団体として正式に活動させて頂こうと、2020年夏に土地所有者に提案書を提出
しましたが却下、現在に至ります。
2021年夏、近隣住民が餌やりしている人間に注意したところ逆ギレされ、
怖い思いをされた事件があったそうで、その近隣の方より、
猫達の管理についてご相談がございました。
9/7(火)に、近隣住民の方、土地所有者、市川市環境保全課にて猫対策についての
合同会議が開かれ、ねこ家からは代表、G夫妻、齊藤の4名が出席致しました。
ここでも地域猫活動については認めて頂けず、とにかく敷地内の猫をゼロにすると言った
趣旨のお話で、9/20頃に猫たちのハウスが撤去されました。
これから冬場を迎え、齢20歳を超える元気にとって、
ハウスのない寒空の下での生活は、生死に関わるのではとの思いから今回保護に至りました。
元気は某有名カメラマンの写真集や地元紙、TV等にも登場したことのある人気猫でしたので、
現場から引退することにより、観光客が減少し、迷惑行為をする人間が減ることにも
繋がるのでは?と思っております。
20年間、現場で沢山の方々に愛され、また癒しを与えていた元気ですが、
G夫妻の元で、のんびりとご隠居生活を送っておりますので、どうぞご心配なく。
今まで長きにわたり可愛がって下さった皆様、本当にありがとにゃ〜😻