副代表の齊藤です
10/13(日) 夕刻 サポーターのSさんの娘さんのお友達より、
「大怪我をして道路の真ん中にうずくまっている猫がいる」との連絡が入り、
Sさんの娘さんが保護、病院に連れて行って下さいました。
左前足に噛まれた痕があり、皮膚が剥け酷い状態で、
横隔膜ヘルニアも併発しており、呼吸もかなり苦しそうにしているとの事。
推定1歳位のオス猫で体重がわずか2,2kgしかなく本当にガリガリに痩せています。
Sさん宅は6匹の保護猫(内1匹は猫エイズと白血病のWキャリア)と、
ワンちゃんを飼っており、ご自宅での長期保護が難しいとの事で、
10/17(木)の夜から我が家でお預かりすることに。
Sさんの娘さんが「ぬこちゃん」と命名されました。
翌朝、元気が無く、体温も下がっており、15日にSさんが連れて行って下さった
動物病院へ搬送。
ヘルニアの影響で呼吸が通常時の1/4〜1/5位しかできていない事、
脱水もあるが、腹水が溜まっているので、点滴もあまり入れられない事、
血液検査の結果は全ての臓器において数値が悪く、中々厳しい状況との事でした。
とにかく今は栄養のあるものを食べさせて体力を回復し、
諸々の治療はそれからになると。
帰宅後、代表の蕗代さんがお見舞いに来て下さいました。
ぬこちゃん、自分でケージから出て、部屋の中を探検したり、
冷たい床の上にべト〜と横たわったり・・・。
ご飯は栄養食のad缶を自ら食べました。
「ご飯を自分で食べている間は大丈夫!!!」と少し安心しました。
そして20日(日)の朝ごはん迄は自ら食べていたのですが、
お昼ご飯は一口舐めただけ、夜ご飯は一口も食べず、状態は悪化・・・。
とにかく少しでも元気になるよう、
エアコンで温めた静かな暗いお部屋で眠って貰いました。
別部屋から、想いを送り続けました。
就寝前(1時頃)様子を見に行くと、身体を起こし「ニャー」と鳴いてくれました。
少し元気になったのだと思い込み
「ぬこちゃん、又明日ね〜。ゆっくり休んでね〜」と声を掛けました。
明け方4時頃、様子を見に行くと、既に息を引き取っていました。
最後の「ニャー」は渾身の力を振り絞っての「ありがとにゃ〜」
だったんだなと思います。
魂は肉体から抜け出た後、三日三晩は肉体の側を浮遊している為、
生きていた時と同様に過ごすようにと伺い、毎日、ご飯とお水をあげながら、
話掛けておりました。
我が家の保護猫、世話好きハピちゃんは、ぬこちゃんのいるお部屋に度々入ってきたので、きっとぬこちゃんの魂と遊んでいたのかな?と思います。
そして10/24(木)火葬して参りました。
うちに来てから、僅か5日間の短い命でしたが、
ぬこちゃんは本当に大切な事を思い出させてくれました。
子どもの頃
「弱っている命を助けたい!」と、ただ純粋な想いで行動ができました。
ただ救ってあげる力もお金も知識も・・・術が無かった。
大人になり、救ってあげる術はあるのに、
「助かるかわからない」
「助かっても成猫は里親さんに出すのが難しい」
「一生自分がお世話をしていけるのか?」
等々、「ただ助けたい!」という純粋な想いを忘れていました。
今回、ぬこちゃんを保護させて頂いたお陰様で、自分の純粋な想いを思い出す事ができ、
ぬこちゃんには感謝しかないです。
ぬこちゃん有難う!!!
小さな命とのお別れに立ち会わせて頂くたびに、
本当に大きな学びと気づきを頂きます。
幸い、ねこ家には温かな想いをもつメンバーとサポーターさん達がいらっしゃいます。
一人では難しいことも、皆で協力し合えば、必ず成し遂げることができる、
私はそう思っています。
今後も不幸な命を一匹でも減らす為に、精進して参る所存です。
引き続き、ご支援&ご協力をどうぞ宜しくお願い致します。