2021年9月30日木曜日

9/29(水)N2-3現場地域猫『元気』を保護しました

↑お家猫になった元気😻

副代表の齊藤です。

中山ねこ家の担当地域内に、猫がいることで有名な私有地があります。

そちらで大人気猫だった「元気」の保護にあたり、

少し長くなりますが、某所での活動について今までの経緯をお伝え致します。


かれこれ20年位前迄、野良猫が繁殖を繰り返し、又遺棄される事も多く、

50匹超の猫達がゴミを荒らしたり、カラスが子猫を襲い屍体が

木にぶら下がっていたり、酷い状況だったと伺っております。

見かねた女性の方が土地所有者に懇願し、ボランティア団体を立ち上げ

2002年に地域猫活動をスタートされました。

その後、2007年より齊藤も活動に参加、G夫妻も加わり、

2012年頃、代表者より齊藤が現場責任者を引き継ぎ、近隣への活動報告書の提出等、

土地所有者公認での地域猫活動を行っておりました。

当時25〜30匹位の猫達が3箇所の縄張りに別れ生活をしておりました。

当時の様子

今回保護した元気は、兄猫のマルちゃんと共に生後半年位の子猫の時期に

現場に遺棄されたそうです。

人馴れしており家猫気質だった為、兄妹ペアで里親募集をしておりました。

2015年秋、兄のマルちゃんが病に倒れ、齊藤が自宅にて保護。

2016年4月にマルちゃんが他界、その頃は管理猫が8匹迄減り、

個人のボランティアさん達がお世話をされるようになっていた為、

齊藤はその団体を離脱し、中山ねこ家を立ち上げました。

その後、その団体による活動はフェードアウトされたようで、

正式な引き継ぎはありませんでしたが、管理猫達は変わらず生存しており、

G夫妻が近隣商店の方々と共にお世話を続けて参りました。

その後も捨て猫や流れ猫等、未手術猫の情報が入る度にねこ家でTNRを行い、

現在猫の数は10匹弱となっております。

近年、SNSの普及やマスコミの影響もあってか?

猫目当てに訪れる観光客の中に、置き餌やゴミを放置していく人間が増え、

近隣の方々が困っているのでは?とのご相談があり、環境美化の観点からも、

公認団体として正式に活動させて頂こうと、2020年夏に土地所有者に提案書を提出

しましたが却下、現在に至ります。

2021年夏、近隣住民が餌やりしている人間に注意したところ逆ギレされ、

怖い思いをされた事件があったそうで、その近隣の方より、

猫達の管理についてご相談がございました。

9/7(火)に、近隣住民の方、土地所有者、市川市環境保全課にて猫対策についての

合同会議が開かれ、ねこ家からは代表、G夫妻、齊藤の4名が出席致しました。

ここでも地域猫活動については認めて頂けず、とにかく敷地内の猫をゼロにすると言った

趣旨のお話で、9/20頃に猫たちのハウスが撤去されました。

これから冬場を迎え、齢20歳を超える元気にとって、

ハウスのない寒空の下での生活は、生死に関わるのではとの思いから今回保護に至りました。

元気は某有名カメラマンの写真集や地元紙、TV等にも登場したことのある人気猫でしたので、

現場から引退することにより、観光客が減少し、迷惑行為をする人間が減ることにも

繋がるのでは?と思っております。

20年間、現場で沢山の方々に愛され、また癒しを与えていた元気ですが、

G夫妻の元で、のんびりとご隠居生活を送っておりますので、どうぞご心配なく。



今まで長きにわたり可愛がって下さった皆様、本当にありがとにゃ〜😻