2024年7月9日火曜日

保護猫元気さん、シロちゃんが永眠しました

 7/5(金) 元気さんが推定23年の天寿を立派に終えました

元気さんが中山ねこ家のメンバー宅にお引越ししてきたのは今から3年前の2021年9月29日でした。

元気さんは中山ねこ家の管理地域のすぐ近くのある広い敷地の中、中山ねこ家結成以前にそこで活動されていたNPOグループさんのお世話の元、長年人気猫として暮らしていました。

コロナ禍の中、お散歩などで集まる人々が増えると同時にルール無視の餌やりも増え、それを注意したことに逆切れして怒鳴りちらす人もいたらしく、ある1件の苦情により、元気さんの大好きなお昼寝場所であった切り株や風雨・寒さを凌ぐハウスが撤去されてしまいました。

その当時推定17~20歳だった最高齢の元気さんを冬を迎える前に保護したほうが良いと、NPOグループ解散後に中山ねこ家に所属してくれたメンバーが元気さんのずっとの家族になりました。

保護当時は環境の激変にストレスがあったのか、痙攣発作を何度か起こしたりしていましたが、全身状態は「年齢並み」ということだったので必要以上の医療はせず、元気さんのペースでのんびり過ごすことにしてもらいました。

保護されて猫生初めての健康診断は
腎臓肝臓ともに数値が悪くはありましたが
よく食べよく飲みよい💩でした

やさしく見守られて快適に過ごしていた元気さんですが、年ごとに体重は落ちていき寝ていることが多くなってきました。生来の人好きは変わらずに来客があると寄ってきてはお膝に乗り、撫でられると気持ちよさそうに目を細めていました。
  
2024年2月の元気さん
          
そして、7月5日の早朝に静かに永い眠りにつきました。


7/7㈰ シロちゃんが推定14年の寿命をゆっくりと終えました

シロちゃんは元気さんと同じ場所で暮らす地域猫で、元気さんが保護されたあとも通勤通学お散歩、お買い物などでこの場所を行き交うご近所さんに大人気の猫さんでした。

2024年6月16日、中山ねこ家に一通のメールが届きました。
「シロちゃんが具合が悪そうなので病院に連れて行きました。入院しています。退院後に保護してお世話をする家を探してください」という内容でした。保護主さんと電話でお話をして、様々な条件をご理解いただき中山ねこ家で引き取らせていただくことになりました。

翌日、保護主さんから引き継ぐために入院中の動物病院さんへ行き、担当の先生からシロちゃんの詳しい状態と今後の治療について相談をさせていただきました。そして元気さんが暮らすお部屋でシロちゃんも暮らしてもらうことになりました。

 シロちゃんは慢性腎不全の末期で強い貧血があり、エコー検査では肝臓に腫瘍もありました。入院中は自力で食べることはできず、点滴で脱水をケアしながら、家で静かに見守ることになりました。

6月19日に退院、元気さんと久々の再会と療養生活が始まりました。
いつもお世話になっていた人の声が身近に聞こえるからか、元気さんとの暮らしが刺激になったのか、点滴をしながらなんと自力でゴハンも食べられるようになりました。 

退院してから約3週間、低空飛行ながらお部屋を探検したり、元気さんのトイレを使い始めたシロちゃんでした。

7月7日、徐々に体力が落ちてきていたシロちゃんに、これ以上の点滴は苦痛をもたらすだけになってしまうという先生のご判断で点滴を中止。静かな見守りに入りました。

そして7月7日お昼過ぎ、シロちゃんは穏やかに息を引き取りました。
お部屋から元気さんがいなくなってから二日後でした。

在りし日のシロちゃん
大好きな場所でお昼寝していると
いろいろな人たちが撫でにきてくれました

             

この世には飼い主のいない猫たちの存在を苦々しく感じている人がいるのは事実です。

ただ、猫たちはたまたまそこに野良として生まれてしまった(されてしまった)だけで与えられた命を精一杯に生きているだけです。人間の勝手で不妊化手術をされて地域猫として生きる運命も受け入れて、ただただ生きているだけです。

猫が大好きだという人、癒されるという人、嫌いな人、ルールの中で少しづつ配慮しながら共生することを考えていただければと思います。どちらか一方に偏ってしまうと、生きる場所を失い最大の迷惑を被るのは猫たちではないでしょうか。

元気さんの医療費、シロちゃんの医療費(入院初期医療費は保護主さんがお支払い下さいました)は中山ねこ家募金積立金から出させていただきました。

これまでに募金をお寄せ下さった方々、活動資金集めのフリーマーケットにおいでいただいた方々に心よりお礼申し上げます。



【元気さん、シロちゃんの思い出】

まだお若い頃のシロちゃん❤

まだお若い頃の元気さん❤



元気さんもシロちゃんも
ひだまりでのお昼寝が大好き

   

 
   

長年に渡り、二人を見守り、可愛がり、温かな思いを寄せてくださったみなさま
「どうもありがとうニャ」

二人の最晩年を支えてくださった
JUN動物病院さん
ほうてん動物病院さん
アップル動物病院さん
ありがとうございました

写真はGさん、Nさん、Yさんにご提供いただきました