2018年5月25日金曜日

動物愛護法改正にむけて


5/21(月)衆議院第一議員会館 大会議室にて行われた
「8週齢規制、各種数値規制、繁殖業の免許制を求める緊急院内集会」に
「中山ねこ家」も参加して参りました。

〜ご存知ない方も多いと思うので簡単にご説明〜

そもそも、動物愛護法は5年に一度改正されることになっていますが、
現法律では真に動物たちを守れる内容になっておらず、
動物達を守りたいと願う人達によって、毎回署名活動等が行われ、
8週齢規制については成立しているのに、附則がつき、骨抜きにされているという経緯があります。

企業と政治家の癒着、忖度・・・
昨今では皆が薄々感じている事と思いますが、ここにも日本の闇があります。

1.8週齢規制とは
生後56日未満の子犬、子猫を親元から離すことを禁止
子犬・猫の56日は人間の3歳児にあたり、
「三つ子の魂、百まで」ということわざもあるように、
この時期に親元から離されることにより、将来問題行動を起こす可能性が高くなり、
その結果捨てられたりと負の連鎖に繋がっています。
又、過剰な繁殖を繰り返す悪徳業者もおり、
56日間は親元で育てなければならないとすることで、
飼育場所&手間が必要となり、悪徳業者の存続が不可能になるという効果も期待できます。

2.各種数値規制とは
現状、狭いケージに何頭も入れられ、見た目的にも明らかに虐待状態であっても、
取り締まりができません。
繁殖回数、飼育環境(広さ、人員数等)について、
具体的な数値で規制することにより、違反か否かが明確となり、
行政指導に実行力がつきます。
これは業者だけではなく、多頭飼育についても管理ができるようになり、
多頭飼い崩壊の未然防止に繋がります。

3.繁殖業の免許制とは
現状では、誰でも登録すれば、ブリーダーになれます。
パピーミル(悪徳繁殖業者)によって、劣悪な環境で繁殖を繰り返させられている
動物たちが実在するのが日本の現状。
免許制(免許の内容が重要ですが)にすることで、規制がかけられます。


日本でペットを飼いたいと思ったら、大抵の方がペットショップを訪れると思います。
今ではペット産業は数兆円規模と言われています。
ペットショップには絶えず動物達が並び、昼夜問わず売られています。
なぜ命を安定供給できるのか?
皆さんに少し考えて貰えると嬉しいです。

会議の様子がyoutubeにアップされています

上記、法案は現在内容を確認中、この後各党に戻され審議されるそうです。
今国会(6/20迄)での改正は難しいのでは?と予想されており、
9月の臨時国会で、反対派に骨抜きにされることなく、
真に動物を守ることのできる内容に改正されるよう、世論を盛り上げていきたいです。

皆様、ご協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。

殺処分ゼロ達成を高らかに宣言する陰に、
「最初からなかったこと」として葬られてしまっている小さいけれど大きな命に、
どうか目を向けていただけますように。