2019年11月6日水曜日

11/5 動物愛護法についての院内勉強会に参加しました






副代表の齊藤です。
11/5(火)参議院議員会館 会議室にて行われた
『動愛法、どんでん返しを防げ!〜本当の動物愛護を推進するために〜』に
「中山ねこ家」として参加して参りました。

〜今年の6月に国会で可決、成立した改正動物愛護法の
                    主な改正点について簡単にご説明〜

1.8週齢規制
生後56日未満の子犬、子猫を親元から離すことを禁止
(ただ、日本犬6種については、法改正ギリギリのタイミングで
「日本犬保存会」(会長=岸信夫衆院議員(安倍総理の弟))と
「秋田犬保存会」(会長=遠藤敬衆院議員)の2つの公益社団法人が
対象外とするよう強く求めた為、除外されるという
まさかの「大どんでん返し」が起こりました!!!
噛みグセのクレームが一番多い犬種は柴犬で、それにより遺棄されたり、
飼い主が愛護センターに持ち込み殺処分されている現状もあります。
日本犬こそ、せめて56日間は親や兄弟達と共に過ごし、
社会性を身につける必要があります)


2.各種数値規制
繁殖業者やペットショップについて、飼育環境(広さ、人員数等)、繁殖回数等について
具体的な数値で規制する
(現状、狭いケージに何頭も入れられ、見た目的に明らかに虐待状態であっても、
取り締まりができません。
具体的な数値で規制するとにより、違反か否かが明確となり、
行政指導に実行力がつきます。
これは業者だけではなく、多頭飼育についても管理ができるようになり、
多頭飼い崩壊の未然防止に繋がります。)

*現在、具体的な数値について、環境省の検討会にて議論されておりますが、
一部の委員から「やり過ぎると(犬猫)の値段が上がる」等、
ペット業界寄りとみられる発言が出ており、
さらには環境省自体が「アニマルベースメジャー」
という言葉を多用し、定性的な規制に誘導しようとする節
(動物の目線ではなく、業界に有利になるような目線)がみられる等、
先行きが極めて不透明な為、今回はこちらについての勉強会が行われました。

勉強会の中で、女優の浅田美代子さんが実際に訪れた繁殖業者の
非道な実情のスライドを拝見致しました。

立つ事もできないような狭いゲージの中に閉じ込められ、
糞尿にまみれながら、ただただ繁殖の為だけに生かされている。

お散歩も運動もすることなく、ただただ交配、出産を繰り返し、一生を遂げる。
もちろんブラシ等してもらえるはずもなく、毛がボサボサ過ぎて、
一見犬だか、雑巾だか、何だかわからない状態の写真が多数ありました。
病気や怪我も、もちろん手当なんてして貰えません。
ケージの床の金網に足が入って抜けなくなっていても、一生そのまま・・・

ただ繁殖できればいいのです。

繁殖できなくなったら・・・その命はただ闇に葬られます。
生き埋めの場合もあるそうです。
もちろん行政の殺処分数には含まれません。

又、無事生まれてきても、奇形や病気で生まれてきたら、
そのまま闇に葬られます。
流通の途中で処分されている命も沢山あります。
もちろん行政の殺処分数には含まれていません。

こんなことが今この瞬間も日常的に行われています。
この近代国家、平和な国と言われている日本で!です。
そしてこんな極悪非道な状況を取り締まることのできない
「動物愛護法」・・・微塵も「愛護」じゃない😭

いっくら動物愛護センターという名の「動物殺処分センター」で、
行政上の殺処分数ゼロを達成したとしても、
その数にすらカウントされずに闇に葬られている命、
また、生き地獄を味わっている動物達が沢山います。

これらは現在の日本の闇の一部です。

この嘘ばっかりのハリボテ社会を変えて行く為には、
私たち、一般市民、一消費者がマスコミの洗脳や上部だけの情報に騙されず、
よく考えて行動すること!
これにつきます!!!

簡単に言えば、
悪徳ペットショップで飼う人がいなくなる→
悪徳ブリーダーの繁殖した子犬や子猫が売れない→
儲からない→廃業

ペットを飼いたい人は保護犬、保護猫を飼う
種類にこだわりのある方は優良ブリーダーから購入する

ただ皆がこれを実行すればいいだけです。

法整備は、もちろん大切です。
でもここには中々庶民が関わることが難しく、
「パブリックコメント」等が募集された時には、時既に遅しです😭


そして動物好きでペット業界に就職された皆様、経営者の皆様、
日本のペット普及率は既に飽和状態で、
今後、生体販売での売上は減少が見込まれていることと思います。

又、来年には東京オリンピック、パラリンピックも開催予定です。
動物福祉で大分遅れを取っている我が国日本、
未だにペットショップ等で生体販売が行われているという、
動物福祉先進国ではありえない現状を世界中の皆さんに晒すことになります。

珍しい種類を高値で売る方向ではなく、動物福祉に根ざした方向転換を
是非早急にご検討頂けましたら幸いです。


動物も人間も同じ、皆尊い命です。

どうかご自身にできることで、行動を起こしていきましょう♪
皆様、ご協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。