2019年3月6日水曜日

3/5 ムシムシのお見舞いに行って参りました


副代表の齊藤です。
昨年、末期の腎不全との診断を受け、
一時は生死を彷徨った推定20歳越えのムシムシですが、
ご家族の温かい看護のお陰様で元気になりました。

今年1月末に足腰が大分弱り、食事も自力と介護が半々とお聞きし、
代表の蕗代さんが浅めのトイレとオムツをご持参し、一緒にお見舞いに伺いました。
「歳も歳なので、少しずつ準備を始めているのかも・・・」
と皆で話していましたが、その後
「再び驚異の復活を遂げました!!!」
とのご連絡を頂き、2/7に再度訪問。
その時は自力でカリカリをバリバリ食べていました。

そして今回、前回より少しぷっくらとしたムシムシに会えました。
実は前回訪問後、少し経ってから、遂に目が見えなくなってしまったそうです。
それでも感覚で、ご飯を食べに行き、自分でトイレにも行きます。
全盲になってから、食欲は増えたそうで、
現在は食っちゃ寝、食っちゃ寝の極楽ご隠居生活を送っているとのこと。




元々、耳も聴こえ辛いムシムシ
「目が見えなくなってしまった当初は、音も光もない世界で孤独だろうと、
なんだかとても可哀想に思いましたが、本人は以外とノンストレスで、
ある意味幸せなご隠居生活なのかな?」
とお母様のYさんがおっしゃっていました。

ご家族の愛情を沢山受け、まだまだ生きていたいんだね!!!
ムシムシは本当に幸せと思います❤️




ムシムシをずっと撫でていらっしゃるお母様のYさんより、募金を頂きました。

地域猫活動のこと、保護ねこのこと、里親さんのこと、
ペットショップのこと、日本のことetc・・・
沢山お話をしました。

当グループは地域猫活動ボランティア団体で、基本的には保護活動は行っておりませんが、
こうして家猫になり、幸せな老後を送っている姿をみると、
やはり人馴れしている子は成猫でもお家の子に繋いでいきたいなぁとつくづく感じます。
ムシムシもあのままお外で暮らしていたら、とっくに虹の橋を渡っていたことと思います。

現在の日本のペットショップで動物を購入する場合、
基本的に身元調査も無ければ、終生飼育に関する誓約書等もありません。
(最近、一部のペットショップではこういった書類の導入も始まっているようですが)

保護動物の里親になる場合、
飼育環境の確認と家族面談を兼ねた自宅訪問、詳細なアンケート、
愛情を持った終生飼育への誓約書等はもちろんのこと、
里親さんの条件も単身者不可、同棲カップル不可、高齢者不可、等、
保護団体によっては、ハードルが高い場合も多いです。

各書類は保護ねこ達が二度と不幸な思いをしない為の、
動物達を思う人達が作った最低限のセーフティーネットです。
が、この超高齢化社会でまだまだ元気な高齢者の方も沢山いらっしゃいますし、
共働きで多忙を極める現役世代のおうちで毎日お留守番よりも、
時間にも生活にも余裕のある高齢者の方に飼って頂いた方が幸せかもわかりません。

又、結婚の形が変化している現代、戸籍上の婚姻関係がそこまで重視されるのか疑問もあります。

そして単身者の方は、他の命と共に生活する事で心豊かな生活に繋がっていくのでは無いかな?と思います。

リスクは誰にでもあります。
要は人としてどうか?が一番大切なポイントでは無いかと私は思います。
仮に何かあった際、里親に出した保護主が引き取り、再募集をかける覚悟があれば、
里親さんになって頂ける方々の枠がもう少し拡がるのではないかなと感じています。

「毎日、ねこ達のお世話をする事で生活に張りと生き甲斐を感じ、
いつまでも自分が元気でいなくてはと思い、毎日の散歩は欠かさ無い」
と前に里親になって頂いた60代の男性の方がおっしゃていました。

過酷な環境で生き抜いている動物達はまだまだ沢山います。
殺処分されている命もひと昔前に比べれば大分減りましたが、まだ0には程遠いです。

人間の手が入る事で救える命が沢山あります。
動物と一緒に暮らす事で、むしろ自分の喜び&学びが本当に沢山あります。
自分にできる事で行動を起こして頂けたら、本当に嬉しく思います。